SURF IN CHAOS


(DJブースの中から猫道のライヴを撮影)


TOKYO LANGUAGE SUBMISSIONS
言葉と音楽の渦が新宿DUUSRAAに渦巻いたまま
盛況と混沌の狭間を静寂が訪れ
成功の元、無事に終了いたしました!
ありがとうございました!!


言葉、音楽、スポークンワーズ、ラップ、
ヒップホップ、ダブステップ、詩の朗読、
フリースタイル
それらが次々と、矢継ぎ早に展開していくという
異形のおよそ、4時間30分。
いやー、お越しいただいた皆様、本当感謝です!
発案者の壮大なる実験空間というか、何というか。
相当なケイオスな空間が現われることは
自分でも想定しておりましたが、軽くその上を越えてしまって
果たしてここは、夢か幻か異次元か?と
自分で企画したはずなのに、何度も我が目を疑う瞬間ばかり。
3日経った今でも、あれは現実だったのかと
撮った写真を見返しているのですが、
ほとんどが手ブレを起こしているという事実しか残ってない(笑)




スポークンワーズのパーティーに関わらず
そこらに設置されたサンプラーリズムマシン
リハが終わった段階で、
「これ、もうスポークンワーズのパーティーじゃないね!」
「これが好きな人がどのくらい来てくれるのかな」
と皆で話していたのですが、
結果的にそれらの会話は良い方向へ裏切られました。
魔女 the organicは、日本の地下ヒップホップをスピンし
ラッパーやDJ達が猫道節を絶賛し、三原千尋のヒリヒリとした
緊張感に固唾を飲んで見守っている。
その猫道は、DJ YEWのプレイするダブステップや低音楽に
完全にロックオンして、ブースに釘付けになっている。
朗読者や詩人達は、HONOGURAのリリカルかつポップな
世界観に反応し、そして空間にいた全ての人々が
マサキオンザマイクの全身フリースタイルに
ノックアウトされている。
そして、ラッパー、詩人関係なく始まるフリースタイルの
オープンマイク






これは、別々のパーティーじゃない。
全て同じ空間で、270分という時間の中で起こったこと。
これをケイオスと呼ばずして、混沌と呼ばずして
一体何と呼ぶのだろう。
しかし、出演者、観覧いただいた皆様、DUUSRAAの方
みんな楽しんでいた。






元来、俺は混沌とした物が好きで、
整理された物には食指が動かない人だから、
自分がオーガナイズするパーティーには、
ケイオスを引き起こす要素を重視している。
そこで重要になるのは、何と行っても場所!
ディルディルで言えば、リエゾンカフェ
今回で言えばDUUSRAA。新宿駅から2分と
かからない場所に、あんな魔境のような空間が
広がってるとは誰も思わない。
どちらも、自分の色々な繋がりや流れから
足を運んだことがきっかけだったのだけど
何も残してこなかった自分のDJ、オーガナイザーとして
誇れる唯一のことは、空間を作るという感覚
そして、その空間を楽しむということ。
ケイオスにも、様々な要素があって
アッパーなものもあるけれど、一度ハマってしまえば
浮上できないようなヘビーな沼だってある。
その中を乗りこなすということは、どういうことか
泳ぐとは、どういうことか。
ケイオスという言葉が、単なる言い訳にならずに
演者の高度なスキルの応酬で更なる魔界の
扉を開くということ。
それは、クラブという空間で諸先輩方から
学んだひとつです。


俺はよく、色々な場所でクラブミュージックと
スポークンワーズを融合したい!と言ってきました。
でも、それは所謂形式的な意味合いではなくて
クラブという音空間にあるマジックの力を得て
更なる高みを目指していく!という意味だったんだな、と
ようやく今になって気付きました(笑)
2009年、最初に訪れたスポークンワーズのイベント
BAR SAZANAMIで初めて会った猫道とモリマサ公は
「いやー、やっぱケイオスだよ」と繰り返していた。
その地点の近くまで、ようやく来れたのかなという風に
今は思っています。


無論、これは今回の企画の意図を理解いただき
大変な役回りを引き受けていただいた2人のDJ、
そして、未明の舞台への出演を快諾いただいた出演者
そして、このケイオスを一緒にお楽しみいただいた皆様
全ての方のバイタイリティが合えばこそ、の空間でありました。
改めて、本当にありがとうございました!


というわけで、オーガナイザーとしての
イベントの自己評価は、95点!
マイナス5点は、自分のライヴw
いやーケイオスを作るのは得意なんだが、
そのケイオスに自分が飲まれてどうする!って感じでした。
まあ、今回はトップで最初に風穴を開ける立場だったので
その役割は果たしたのかな、と。


さて、これから先何をやるのか
どこへ行くのか。
今回やってみて、自分の中で拘りというか
コンプレックスといっても良いのかもしれない
ものは、大分取り払われました。
これから、俺が使う「LANGUAGE」という言葉は
単なる言葉という意味には留まらない、
そういう場所まで進めるかもしれない。
ようするに、会話ができればいい!ということ。
言葉で、音で、空間で、会話していく。
そういった空間を、今まで以上に作っていけるよう
精進していきたいと思います!


ということで、次は、6月9日!
Dis-le! Dis-le3!に集中してまいります。
また、素晴らしい空間でお会いできることを!