8/13 POUND FOR POUND @新宿スモーキングブギ

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野狐禅竹原ピストルさんと
BEAT GENERATIONの佐伯憲陽さんが
主宰するオープンマイク
お二人の音楽から、かなりロック色が強いのかと
思ったら多種多彩な表現者
ステージに上がる。その数30人。
お盆という季節柄か、関西を始めとする
様々な所からもやって来ていた。


何より印象的だったのは、
どの出演者も、個性的で魅力的だったこと
あんなに、「人」そのものが前に出てくる
オープンマイク、初めて体験しました。
言葉は、当然ありきなのですが
次々に出てくる人達の魅力が
ステージをジャックし続けている。
最初は、気になった言葉を拾って
メモを取っていたんですが
途中から自然とペンを置いてました。
言葉を選ぶよりも、人と人の間に立つ
湯気に身体を浸している感じ。
地下にあるその場所は、まるで温泉のようだった。


YSWSの高橋さんが観覧に来られたのですが
「みんな闘いに来てないから
 ストレートに飛び込んでくるんだよね」
と仰ってたのが、印象的だった。
そういえば、主宰のお二人も他の出演者と
同じようにクジ引きで出演潤を決めて
出演者のステージを
常に「発表」と言っていた。
この場所は、誰かを演じるのでなく
それぞれの演者が「発見」したことを
報告し合う場なんだなあ、と。
互いを尊重するような空気も
竹原さん、佐伯さんという存在が
しっかりと手綱を握っているからだろう。
スモーキングブギという場所の磁力もあいまって
新宿らしい空間と時間だな、と思った。


そんな中でも、ご一緒した猫道さん、ケイコさん
後藤理絵さんという普段からリーディングで接している方は
言葉と人そのものが一体となった
普段のステージをされていて、流石だなあと思う。
この方々と同じ場所で読めて、時間を過ごして
本当に良かったと、心底そう思う。
ケイコさんは、頻繁に来られているようだったけれど
何となく分かる気がしました。
ここは、言葉だけではない何かを確認し合って
次へ向かう、拠り所のような場所だ。
また来る機会があると思うし
その時は、ここに集まる人達のために
読みたいな、と思った。
そう考えるのも、初めての経験だった。