夜のモザイク


先週は久々にPoe-Tri@3-triへ
場所が変わった3-tri、雰囲気も変わりましたねー。
少し開放的になったような。


http://blog.goo.ne.jp/islander-works/e/ddefaff9aa2a8789009c1bc4f481a9dc


出演者の方、どの方も印象的でした。
五十嵐倫子さんの、フラットに詩の世界へ入っていく
ニュートラルな感覚。
マノメアツシさんの、「詩」そのものの
有り方を常に問いかけるような叫び、
そして音楽との融合。


個人的に圧巻だったのは、ケイコさんのステージ。


http://kotobatokoeto.seesaa.net/


ご本人の所にも、大島さんの所にもステージの写真が
掲載されてますが、これが全てを表しているように思います。
鬼気迫る沈黙、というのかな。
長いこと色んなライヴ見ていますが、
あういうステージは正直初めて見ました。


言葉数は少なくて、飾りのないシンプルなもの
しかし、そのひとつひとつに全身全霊を込めて呟く。
そう、叫ぶのではなく呟く。
ステージの照明はモノトーンに変わり
演者から漂う、青白い静かな炎に包まれる。


ポエトリーリーディング、という言葉を聞いて
きっと多くの人は紙に書いている言葉を読むもの、と
解釈する。実際の行為は確かにそうかもしれない。
でも、現場で起こっていることはそれだけではない。
話される言葉と言葉の間の空白、
空気感、緊張感、演者が発する気力、
受け止める側のインスピレーション
その時、言葉はその意味以上の媒介となる。
言葉しかないからこそ、映し出す鏡になる。


ケイコさんが作り出したテンションは
最後の大島健夫さんまで持続していきました。
大島さんのプレイを見ながらふと発見したのですが
リーディングの最中に、ずっと固く握り締められていた
右の拳。おそらく、剣道と同じ精神を以って
リーディングに臨まれているんだと、確認しながら
エンディング。
あえて記しませんが、
ジュテーム北村さんの締めに唸る。