1997年のドラム&ベース

http://www.nu-things.com/blog2/2010/02/patric_watson_wooden_arms_1.html


元ロックマガジン編集長阿木譲さんのブログより
元「REMIX」編集長小泉雅史氏の近況を


元々「REMIX」という雑誌は
当時ニューウェイッヴ全般を取り扱っていた
フールズメイト誌がクラブミュージックに特化して
出版した「MIX」誌が母体になっていました。


ドラムンベースという音楽が
日本に根付くまで、REMIX誌でのプッシュは
並々ならぬものだった。
例えば、ハウスやヒップホップは、
ファッション・ダンスといった側面もあるし
ディスコから受け継がれている要素も大きい。
イギリスのレイヴミュージックから
様々な変遷を経たジャンルの音楽を支持したのは
クラブミュージックだけではなく
ロック、オルタネイティブ側であった印象が
今でも強く残っている。


長く遊んでいるおかげで
シーンの勃興当時から活躍していた
ドラムンベースのDJの方々と接する機会は
今でもあったりするのですが
全く別の方向へ向かった方もいるし
現役で活動されてる方もいます。
ただ、一様に感じるのは感覚の鋭さ
それは音楽であっても、音楽以外の部分でも
研ぎ澄まされてる、というオーラを纏っている。
エッジの上を歩いているような、ヒリヒリした感覚は
当時のドラムンベースのパーティーでも持っていた印象


実際、そういう人達が遊びに来ていた。
服装もジャンルもバラバラだったけれど
音楽に心を開くという場面においては
等しくストイックであったし、許容量がハンパなかった。
その場所は、確かにクラブスペースであったはずなのに
それ以上の特別な意味を持っていた。
少なくとも、1997年の東京では。

http://web.archive.org/web/19981205025952/www.jungleweb.com/cruise/