わたしたちはその夜 外からの物音に気付く

uraocb@Poe-Tri Vol.50 PART1・2・3





注意その1
デジカメの性能の影響により、音が小さくなっております。
大きくしてお聴きいただければ幸いです。
注意その2
デジカメの性能の影響と
AKAI XR20(ドラムマシン)が優秀な為、低音に大分削られています。
恐れ入りますが、音量を上げたり下げたりすることが必要です。
注意その3
ステージ側が入場口になっている為、知り合いが入ってくると
気を取られて、言葉が飛んでます。


という、数々の失敗を経て、それでも反省材料として
記録を残す。
2012年8月1日 ポエトライ ライヴセット


1 メルトダウンブルース
2 非暴力マジック
3 奇跡
4 マーチ


珍しく、各作品の解説などを。
といっても1は作品つうか、あの「メルトダウンブルース」
なわけですが。
http://illcomm.exblog.jp/16429561/
下2つのエントリーやここ最近のツイッターを見て
あの人一体どうしたのかしら、と思ってらっしゃる方の
ご期待?に応えて、ネタを振ってみました。
俺の前に、村田さんが原発10万人デモの詩を読まれてて
それのアンサーをしたのではなく、最初からやるつもりだった
ということです。結果としてアンサーになりましたが
村田さん、芦田さんと昨日のキャストの方は
音楽を流しながら読むという、同じスタイルを取りながら
方法論がそれぞれ異なってるのが面白かったし
素晴らしいアクトを見せていただきました。
と同時に、自分の立ち位置が、大分変わった所にいることも
分かりました。それで良いと思ってます。
もう踏み出してしまったんだ。止まらない。


2も「非暴力」という言葉が入っていて
これもデモの影響?と思いきや、これを作ったのは
今年の初めで、意識も全然ありませんでした。
そもそも、「非暴力マジック」は
上から下に向けて振るわれてるぜ、って感じで作ったので
今のように「非暴力」の官邸前抗議活動が
国を動かすか否かの所まで行くなんて
驚くべき状況だと思います。
ただ、詩人でも歌手でも言葉を生む人なら
時折、自分の作った言葉が世の中を先に言い当ててしまって
後で驚いてしまった!という経験は
往々にしてあるかもしれません。
言葉を扱うということは、魅力と魔力に溢れています。
その闇に落ちることを快楽に感じる危険も
しばしば。


3と4は、随分前に作った詩で、トラックをのっけて
リミックスしたものです。
最近は、トラックを作ることを前提にしてるので
昔作った物を読まない傾向なのですが、
今回Poe-Triでステージに立つに当って、
そういった作業に挑戦してみました。


「奇跡」は、去年書いたのですが
作るきっかけが何だったかは良く覚えていません
というのも、これ作った直後くらいに
不可思議/WONDERBOYの件があって
直後のオープンマイクやSSWSでは
この詩を読みまくってた記憶があります。
内容もそうなのですが中々手強いというか
どんなアプローチが正解なのかな?というのを
自分でも探しながら模索してる感じ?が
出てるのではないかと。
多分、まだまだ変わっていくし、
プレイする年代によってまた趣や味が
変わってくる作品じゃないかと。


「マーチ」のモチーフになったのは
こちらです。


http://www.ksky.ne.jp/~ura/satou.htm


今から13年前、フィッシュマンズ佐藤伸治の葬儀に赴いて
その日のうちに記したテキストです。
それが3月20日
当時、割と目にした方は多かったみたいで
後に小学館から出た「フィッシュマンズ全書」にも
掲載していただきました。
思い入れのあるテーマですが、あえて距離感を
出すというか、多分これが佐藤君のことを
テーマにしてるとは、分からないような
構成になってますし、トラックを加味する時も
必然的にそうなりました。
これが、俺の考えるトリビュート。
テキストを書いた当時もそのような気持ちが
あったのだと思いますけど
10年経って、ある程度年月を過ぎて
表せたひとつの形です。


今回は、最初はそういう気は無かったのですが
結果的に自分の節目で訪れた出来事を
編み込んだ構成になりました。
Poe-Triは、やはり他のポエトリーリーディング
比べても、バラエティだし枠も広がっている、
そして、来られてる方々の言葉にかける
思いが集まっている場所なので、
それに応えないとキャストは務まらんと
考えた結果です。
聴いていただいた方には、どのように映ったかは
分かりませんが、何かが伝わったなら
良かったと思いますし、もっと伝わっていく為に
何が必要なのかを、これからも考えて
テクニカルな部分とスキルを高めていきたいと
思います。