TRAVELING


後藤理絵 on Dis-le! Dis-le!3


ディルディル3、雨のそぼ降る梅雨に入った土曜日に
無事に終演いたしました。
お越しいただいた皆様、出演いただいた皆様
ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます!
誠にありがとうございました。


【今回のディルディルについて】


今回出演いただいたエスニカ、てあしくちびるは
後藤理絵さんからの強い推薦がありました。
俺が両方のライヴを実際に見たのは、出演が決まった後で
(勿論、動画は確認していましたが)
それから、全体のイメージを膨らませたという感じです。


今回は、音と言葉というコンセプトは勿論ですが
トータルパッケージとしてイベントをどのように
観ていただくか、ということを考えてました。
ディルディルにお越しいただく方は、様々な素養を
持たれているし、我々のコンセプトを理解されている。
なので、その先に進む為には
イベントとしての完成度を高めなければならない。
出演者のクオリティの高さは分かっておりましたので
ポテンシャルが一番生かされるような配置ができれば、
問題ないだろうなと。
逆に言えば、それしかしてないんですけどね。ええ。


ディルディルが始まったのが、およそ1年半前
その時は、アクトとしても、ライヴのオーガナイズとしても
不慣れな部分が多く、音と言葉の間にもまだまだ
微妙な空気が流れていたと思います。
それを考えると、この1年半という期間は短いのですが
濃密な経験をしてきたのだな、と改めて思います。



エスニカ
あのリエゾンの空間にはまることは
想定のうちでしたが、JAROちゃんの人間力っていうのかな
あの空間に満ちてたのは、すげえなと思いました。
リハの時にいきなりやって来て、数分経たないうちに歌い始めて
もうあの感じでしたから、やられっぱなしでした。
それを支えるYOHEIさんのギター。良いコンビネーション。
オープニング、という順番でしたが空間を作ることができるのは、
この人達しかいないという判断でした。
ご覧いただいた方にはお分かりいただけたかと思います。



てあしくちびる レペゼン足利
アコギとヴァイオリンの男女、という編成から
繰り出されるとは思えない様々な音楽性が
飛び出してくる、刺激的な音と言葉
でも、凄いポップ!観客の心を掴みっぱなし!
フレッシュなんだけど、どのように見せるか
考え抜かれてて、構築されていて、
そこがプロフェッショナルだと思った。


今回のディルディルに出演した4組は
ジャンルもやっていることも異なっていて
個性が強く、バラエティに富んでいました。
バンド編成でもないし、ギミックがあるわけでもない。
イデアと想像力を駆使して、
限りなく肉声や生の音で勝負する人達
当日の空間は、もしかすると俺が想像した以上に
ピースフルなものになっていた印象があります。
それは、表現する人達がその場に多かったことも
起因しているかもしれません。
観たことのなかった新しい刺激、可能性。
それを共有していただいたからこそ、
暖かい空間が生まれたのだと思っています。
それは、ディルディルを始める時に
ひとつの目標としていたことなので、
現時点で、ひとつのハードルを越えたのかな、と
今は思っております。





【今後のuraocbについて】


先月のTOKYO LANGUAGE SUBMISSONS
そして今回のディルディル、という2つのイベントは
個人的にはターニングポイントだと
思っていました。そして、実際にそうなった。
これからどこへ行くのか、何をするのか。


ポエトリーリーディング、の現場は大好きで
ディルディルの直前に伺ったPoe-triでも
大きな刺激を受けて、それで気合が入った。
それと同時に、音と言葉を融合する、という
自分がこの世界に入った時から掲げていた
目標から、少し幅を広げていこうという気持ちも
芽生え始めている。
どちらにも優劣はないし、その枠を超えて
活動している人達に、特にこの数ヶ月でたくさん出会った。
この人達とリンクすること、そしてまだ観ぬ世界
それはひょっとすると、
言葉が必要ない世界かもしれないけれど
そこに踏み出して、新しい空間を作る時が
いずれやって来るだろう。
俺の存在は、いわば接着剤みたいなもので
今までの経験は何一つ無駄になっていない
なので、これからも様々な物を作り出すし
外に出て行って、繋がっていきたい。
当たり前のことだけど、
ポエトリーリーディングも素晴らしいし
音楽も素晴らしい。
その間で動き続けていけば、
また新しい出会いや流れが自然にできていくだろう。
今はそう思っています。



ということで、まだまだ旅は続きます。
これからも、宜しくお願いいたします!



「3人目のディルディル」 クジライ料理番長
この人がいなかったらディルディルな空間は生まれなかった
感謝!