行進 更新


KEN THE 390と別れたEI-ONEとはなびが2006年に放った
「三日間」というアルバムを、
2010年の渋谷でプレイすると
DJや詩人が興味を示してブースに駆けつける、
という事実。


はなびは、この後ソロになって
MCとしてのキャラクターをアイコン化していく
そのスキルを開花させる前のアルバム
言葉が焦燥に駆られて押し出されていく様が
見てとれるような現場感覚に溢れている。
パーティーミュージックではないし、
今も昔も、シーンにリンクするタイプの音では
ないかもしれない。
それでも、言葉を異様な程に尖らせていく
スリリングな魅力は、今も色褪せない。
それは、初期のMSCにも通じる所がある。
描かれる風景ではなく、
何故その風景を描かなければならないのか
その必然性が、現実にリンクする奇跡が
舞い降りて、密封された瞬間。