千葉詩亭へ

間隙を縫って
土曜日は千葉市まで出かけてまいりました


http://blog.goo.ne.jp/islander-works/e/8401976b401ebacf222700fe0789e0ad


会場のWiCANは、クリーニング店を改装した
千葉大学の学生を中心にしたアートスペース
どこか懐かしいような、しかし非日常のようでもある
不思議な空間。


この前も記しましたが、ポエトリーのイベントが
催される場所は、どこも個性的です。
ライブハウス、バー、アートスペース
イダヅカマコトさんの朗読、
あしゅりんさんのカバーする大島健夫さんの詩
同じ言葉を聞いても話しても、新鮮に響く。


この日のゲストライヴだった猫道さんも
東京で拝見する時とはまた趣が変わっていた印象でした。
長尺の即興を挟みながら、言葉のひとつひとつが
粒だって降り注いでいく。
猫道節と千葉詩亭が融合された時
壁は取り払われ、どこまでも開放的な空間が
生まれる。


告白すると、
というか実際に指摘されることも多いですが
ポエトリーのことを分からなかった自分が
参考にしたのは、猫道さんや大島さんの
ストーリーテリングで、
物語を構築しながらひとつの世界を作ることで
統一感のある作品ができれば、と試行錯誤してました。
でも、そこにいくためにはまずもって
言葉そのものに力がなければいけないし
緻密な構築も同時に必要とされる。
その難しさを、最近ようやく体感するようになりました。
最後に大島さんが読まれた、
初めて作られたという作品に
息づく思いに触れると、
言葉を発することの意味を、より深く感じます。


自分はオープンマイクで「平下バッティングセンター」という
新作を読んだのですが
実は、これは前回この場所で見た
大島さんの60分リーディングに強い感銘を受けたのと
この前のSSWSでの経験を反芻しながら
作ったものです。
おこがましい言い方をすれば、アンサーのようなものでした。


あの場所で、読めたことを嬉しく感じました。
自分が何を作っていくのか、少し踏み出せた気持ちです。


大島さん、イダヅカさんお疲れ様でした!
ありがとうございました。