12月1日(月) ポエトリーリーディングオープンマイク 「SPIRIT」  渋谷RUBY ROOM


12月1日に、渋谷RUBY ROOMで
「SPIRIT」というオープンマイクイベントを
大島健夫と共に共催することになりました。


今まで、スポークンワーズのイベントは
幾つかオーガナイズしていますが、
ポエトリーリーディングのオープンマイクの主催に
自分の名前を連ねるのは初めてのことです。
そのような機会が自分に訪れるとは、
正直思っていませんでした。



初めて朗読のオープンマイクに参加したのは
今から5年前のことでした。
2009年の秋、今や伝説となったポエトリーリーディングの聖地
高田馬場ベンズカフェのスラムです。
その時自分は、詩の朗読という物に興味は持っていたけれど
当時の活動はDJが中心だったので
スポークンワーズとクラブミュージックを融合したイベントが
できないかなあと考え、その現場に足を運びました。
自分が朗読をする人間になるなんて、
この時は毛頭考えていませんでした。


それから5年経ち、いつの間にか
色々なオープンマイクに足を運ぶようになっていました。
オープンマイクの現場では、色々なことを学びました。
十数人の人達が、立ち代わりに5分くらいの朗読をするという
シンプルなスタイルでありながら、
主催される人によって、全くオープンマイクは異なること。
読む方々の順番によって、オープンマイクも違った物になること
その日誰が何を読むのかなんて互いに知るはずもないのに
いつの間にかオープンマイクの場は
オープンマイカーが生み出す流れやグルーヴが
その場を支配してしまうということ。


それは、その場に集まった人達の言葉によって作り出される
インプロビゼーションに近いし
その場でレコードを繋ぎ合わせるDJにも近い空間だなと
自分は思いました。
そして、回数を重ねれば重ねるほど
良いオープンマイクの現場とは、
決して自分一人では成り立たない物だなと
当たり前のことを知るようになっていたのです。


基本的に、オープンマイカーは友人ではありません。
5分間ステージに立ち、僅かな休憩時間に少し話して
すぐに別れていく、そしてまた1か月後に会う。
それを繰り返しているに過ぎません。
しかし、それでもステージの上でマイクの前で
何某かを話すことによって、私たちは何かを共感している。


今回、大島健夫と自分が共催するということについて
皆様の中には、過去にあった幾つかのオープンマイクの風景を
思い浮かべる方もいらっしゃるもしれません。
しかし、私たちには過去の素晴らしかった思い出はそのままにして
更に先に向かう第一歩として、この「SPIRIT」を定義していることを
お伝えしたいと思います。
この2年で、私も大島健夫も取り巻く状況は大きく変わりました。
もし、私たちに以前と変わらないスピリットがあるとすれば
それは、オープンマイクのステージに対する緊張感かもしれないと
解釈しています。
あの最初に触れたベンズカフェのオープンマイク
マイクの前に立った時の途轍もない緊張感は
今でも私の中に色濃く焼き付いて、反映し続けています。
その空間を、あのヒリヒリとした緊張感の中で
人々が話し、言葉を交わす空間を作ること。
それが、「SPIRIT」というオープンマイクの使命になると
私は考えています。


その、記念すべき最初のゲストとして
三角みづ紀さんをお迎えできることは
決して偶然ではありません。
まさに、全身全霊を傾けてひとつひとつの言葉を
生み出していく彼女のステージこそ
私たちのイメージするポエトリーリーディングの先端に
位置すると思っています。



12月1日 午後8時間
渋谷RUBY ROOMでお待ち申し上げております。
言葉を交わしましょう。ステージの上で。




POETRY READING OPEN MIC
SPIRIT


2014年12月1日(月)
会場:渋谷 RUBY ROOM
http://rubyroomtokyo.com/


開場 20:00
開演 20:30
入場料 1000円+1ドリンク


▽主宰・出演
大島健夫 / URAOCB


スペシャルゲスト
三角みづ紀


※オープンマイクは当日先着12名まで。1名あたり制限時間5分