どようびのできごと

久々に中野ブロードウェイ近辺を
散策した後、高円寺まで歩く
高円寺、荻窪といった街にある
湯加減は好きだ。
どこかで 何かが止まったまま
そのまま 生きていける街
日本中が高円寺だったら
案外平和に暮らせるかもしれないなと
半分本気で思ったりする。


向かった先は
アローンというライヴハウス
笹田美紀さん、ケイコさんのソロライヴを
拝見する。
濃密な時間。濃密なリーディング。
自分が最初に動画で見ていた時の
二人のイメージと、
今実際に拝見するお二人のイメージは
随分違うものになっている。
そりゃ、生で観れば違うのは当然です。
深く自分の内側に切り込んで、
えぐって来るような言葉が
静寂のステージに響いていく。
笹田さんは、アクションやノートを駆使して
ケイコさんは静かに読んでいく
スタイルは異なるのですが
二人には 何か共通する感覚が流れている
ダイレクトに 切り裂かれて 切り抜いていく
言葉


http://ameblo.jp/sasade-n49/


http://kotobatokoeto.seesaa.net/


(おふたりのブログに、ライヴで読まれた作品が掲載されてます)


おそらく自分には
ああいった形で読むことができない
だから 違うことをやっているのだし
違う方法論を模索している最中だったりするけれど
伝える、ということへの真摯な姿勢は
忘れてはならないと、二人のステージを見て
気持ちを引き締める。


終了後、会場内で少し打ち上げに参加させていただく
そこで「不良の音楽」という話題が上がる。
つまり、昔だったらブルーハーツとか
横浜銀蝿とかキャロルとか、外道とか
不良が憧れた音楽ヒーローがいたものだが
今は、そういう対象がいない、と。
確かにそうかもしれない。
音楽をやる、というのはそのステージでだけ
何某かの人物を演じる、と
今となっては皆どこかで思ってる。
だから、今だったらEXILEじゃないですかね、と
答えたのだけど、良い反応はなかった。
まあ、そりゃそうだけど。


高円寺を後にして 原宿に移動
友人のDJ、yumikoBirdyが新しく
立ち上げたパーティー@UCLESS LOUNGEへ
ジャンルに関係なく深い音を追求する
二人ならではの人選がまず素晴らしいし
集まる人達も素晴らしい
そして 飛び交う酒 酒 酒 酒(略)


DX、ENDというベテランであり
開拓者でもある2人のDJは凄かった
その時、フロアにいた自分や他の人を含め
その場所にいたのは、90年代後半の一時期に
同じドラムンベースの現場にいた人達だ
その時は、お互いを知らなかったのですが
長い時間を経て、もう一度同じ場所にいると分かる。
この音楽に対峙する佇まいや音のあり方には
明らかに世代があるし、時代がある。
そしてそれが、受け継がれていることに
感慨を覚える。


人は何かを演じているわけではない。
俺は俺だし あなたはあなただ
でも その区別さえ飛び越えた場所は
確実にあった。
そのことは 誰かが伝えなければならないな
と思う。


もし 誰も伝えなくなったら
自分が伝えないといけないのだろう。
それが
態度