暗闇の中から 生まれる

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水曜日は、Poe-Tri@池袋3-Triで
ライヴ出演させていただきました。


今回は、大島健夫さんの
「全日本エクトプラズム選手権」を
カヴァー、というかリメイクして読ませていただきました。
本番もそうですが、リハーサルは
大島さんたった一人に向けて読んだので
それが一番緊張したかもしれない。
結果、爆笑されたので、良かったかなと。


今回カヴァーを申し出たのは自分自身ですが、
実際やってみると、影響を受けているとはいえ
大島さんの精密な世界と、自分の間にある違いに
すぐに気付いて、結果的には
大島さんとセッションするような気持ちで
言葉を足していきました。
猫道節での、連詩の経験も
多分に生かされた結果だったと思います。


ライヴ全般については、オープニングということで
少しづつ探りながら初めて、何とか辿り着いたかな
という感じでした。初めて読む物でしたが
音楽を絡めることで、うまく進行したかな、と。
この夏は、比較的活動しやすい環境にあったので
自分なりに色々な場所に出向いて読ませていただきました。
ライヴハウス、クラブ、オープンマイク、結婚パーティー
今できることの、集大成ができたかなと。


と、同時に
次のステップに向かう時が来たかなとも思ってます。
具体的な方法論は先になると思いますが
そのための準備を勧めていくつもりです。
もっと強く、もっと広げることができるよう。
変わっていく。


それにしても、
丁度季節の変わり目ということもあったのでしょうか
「終わりと始まり」があの日のPoe-Triでは
テーマなのかと思うくらい、
出演者の方、オープンマイクの方それぞれが
新しいことに挑まれているように思いました、
ラビットファイターさんは、その場にいた
全員からお題を貰って即興する。
あしゅりんさんは、その場で絵を描きながら
カヴァーする。
後藤理絵さんは、今回から改正された
オープンマイクルール(5分経つと徐々に暗転する)
を待っていたかのように、暗闇に詩をシンクロさせる。
猫道さんは、自分の詩世界を引っくり返して
最後に独白を繰り広げる。


何というか、オープンマイクだなあと思いました。
皆さん、それぞれ違う世界を持ってステージに上がって
多様な広がりを展開されているけれど
何か、共通するテーマが根底にあった気がしました。
それは、多分あの夜にしかありえないことで
皆さん、また次の場所で違う世界を読んでいかれるのだろう。
だからこそ、貴重な夜だったとしみじみと振り返ります。
どこにも、同じ夜はない。
どこにも、同じ言葉はない。


ラストを努める大島さんの「京都物産展」染みる。
実はリハーサルが終わってから1時間くらい時間が空いて
大島さんと色々な話をしていたのですが
特に具体的に詩の話をしていたわけではありませんが
作品に対する揺るぎ無い姿勢と、イベントやコミュニケーションに
関する視野の広さを受け取りました。
それは、そのままPoe-Triに表されていることのように思います。
「旅立ちの詩」は決意そのものだった。


混在する街 東京に
月に一度言葉を持ち寄り、集まる夜がある。
それが、Poe-Tri
また伺います。



(9/1 Poe-Tri 撮影 大島健夫)


セットリスト


2010年の夏休み


全日本エクトプラズム選手権(大島健夫 meets uraocb)
(TRACK : JANSEN BARBIERI TAKEMURA / Subtle Bodies)


のぶこさん
(TRACK : Cornelius / Wataridori)