5月31日(日)TOKYO LANGUAGE SUBMISSIONS


(FLYER DESIGN by 猫道)


THIS IS “SPOKENWORDS” PARTY in TOKYO!
URAOCB PRESENTS

TOKYO LANGUAGE SUBMISSIONS


2015.5.31(SUN)@ 新宿DUUSRAA
http://duusraa.com/
OPEN/START 18:00 1500 YEN WITH 1DRINK


◆LIVE
 マサキオンザマイク
 てあしくちびる
 THE I
 もがくひと
 マノメアツシ
 URAOCB 


◆DJ’s
 DJ YEW
 DJ さとい


スポークンワーダー、URAOCBがお届けする
言葉と音の異種格闘技戦、2年ぶりの開催です!
ラップ、弾き語り、ポエトリー、ベースミュージック
あらゆる要素が濃密に絡み合う異空間が
新宿に出現します。
どうぞお楽しみに!

                                                                                                                                                  • -


出演者紹介


マサキオンザマイク


マサキオンザマイクとは、言わずもがなSSWSで知り合い、その流れで1回目のTLSに出演いただきました。その時も、全編即興のトンデモないパフォーマンスで、クラウドを完全にロックしていましたが、3年の月日が流れ、更に凄みがかかったライブアクトで、ジャンルの隔てを越えたライヴを繰り広げています。
マサキさんの根本にあるのは、ヒップホップであることは間違いありませんが、それは形骸化したジャンルではなく、ヒップホップの本質や精神として実践しているのだなと、つい昨日のライヴを間近にして感じたことです。ラメルジーに近いのかもしれないとも思います。
フリースタイルは何を話すのも自由ですが、その言葉に何が裏打ちされているのか、何が乗っかっているのかは、聞き手にはすぐに伝わります。誤魔化しが一切きかない。幾らそこで恰好良いことを言っても、ステージを降りても実践できないと意味がない。
マサキオンザマイクがライヴで発するフリースタイル。それは普段彼が呟くことや考えていることに極めて近い。しかし、それをそのまま提示するのではなく、ペーソスやユーモア、生活感を裏打ちする。最近のマサキさんのライヴは、以前にも増して確信的な強さを感じます。未体験の方には、是非お勧めしたいです。
これは、後でも書くことになると思いますが、ラップであれポエトリーであれ、結局はパフォームするその人次第。つまる所は人が繋がる。その意味を分かっている人が集まる。ジャンルのみを批評することには意味がない。5.31のTLSは、そういう場所になると思います。ぜひお楽しみに!


てあしくちびる


てあしくちびると出会ったのは、今から3年前、2012年になります。当時自分が共催していたイベントにゲストとして出演いただきました。実は自分は彼らの存在を知らなかったのですが、初めて会ったその日にグッドマンでライヴを拝見し、虜になってしまいました。
実の所、東京でライヴアクトとして、てあしくちびると共演したのは、この一度だけです。過去に高崎で、彼ら主催のイベントに一度出演しましたが、それ以降は共演していませんでした。彼らは周囲のスポークンワーズイベントには引っ張りだこでしたが、敢えてお声掛けをしてきませんでした。
それは、彼らが今や様々な大舞台で活躍する存在になったということもありましたが、自分のイベントに彼らを呼ぶには、自分自身も高めていかないといけないと思っていましたし、イベントとしてのタイミングもきっちり照準を合わせなければいけないと考えてました。それが実現したのが今回ということです。
実際、てあしくちびるの河内君は自分よりも昔から朗読のシーンに関わっていたこともあるし、自分が知っているミュージシャンの中でも言葉の選択に神経を集中させる一人だと思っています。てあしくちびるの情報量だけではなく、語彙に富んだリリックを聞けばすぐに分かります。
今や大きな舞台を数多く踏んでいるてあしくちびるに、ライブハウスのような環境ではないクラブスペースでライヴ出演を依頼する。この暴挙にも彼らは快諾いただきました。そして自分も敢えて彼らをこの場に呼ぶ決断をしました。TLSが持つカオスな磁場こそが、彼らを迎えるに相応しいと思ったからです。
5月31日、是非てあしくちびるを新宿ドゥースラーで体感していただきたい。そして、てあしくちびるのファンの皆様は、てあしくちびる以外の異形の音と言葉の空間を体感いただきたいと思っております。何かが彼らと繋がっていることを、続けていることを見つけていただければ幸いです。


THE I


IKOMA君と出会って初めてきちんと話をしたのは一昨年になります。僅か2年の付き合いなのですが、元を正すと彼はTLSのフライヤーも作成いただいた猫道さんの「猫道節」に通っていたので、おそらく5年以上前からどこかの場所を間違いなく共にしていたのだろうと思います。
IKOMA君は、ジャンルでいえばハードコアのライブハウスシーンに属していますが、様々なスタイルのイベントに足を運んでいます。面白いと感じる場所に足を向ける。自分もそのことを心情にしていましたが、正直IKOMA君と出会った時に「負けた!」と脱帽しました(笑)
面白いと思った物を受け止めること。異ジャンルの物を素直に認めること。それは音楽や表現が担保している自由をどのくらい許容できるかということだと思います。ジャンルをただクロスオーバーさせるのではなく、「共存」させるのは、詰まる所その人の中にある可能性です。IKOMA君はそれを体現しています。
それは、彼が主催する「胎動」シリーズのパーティーに足を運んだ方ならにお分かりのことだと思います。僕が自分のイベントであまりジャンルレスを言わなくなったのは、「胎動」等のイベントが既に実践して大きな成果を上げているからです。だから、自分が好きなことだけをやろうと思って、IKOMA君にオファーしました。
今回は、イコマ君が昨年から挑戦している新しいソロプロジェクト「THE I」での登場となります。ポエトリーとハードコア、ポエトリーとEDM。攻撃的な融合に挑み続けているTHE Iのパフォーマンスを、是非お楽しみ下さい!


もがくひと


もがくひとことRUTA君の存在を知ったのは、実は結構昔に遡ります。彼は早稲田の茶箱で「マシモトキヨシ」というポエトリーや朗読をクロスオーバーしたイベントを催していました。
今でこそ、ポエトリーリーディングと検索すれば、様々なラッパーが出てくる時代になりましたが、まだまだ色々な距離があった時代、彼はそれらを繋ぐ先駆者のような存在でした。一度だけ、マシモトキヨシにも足を運びました。あれは、確か3.11直後初めて足を運んだ東京だった。
それから少し時を経て、HONOGURAの灯汰君との繋がりもあって、RUTA君とも直接話したり、場所を共にするようになりました。クラブミュージックという場に対峙するような彼のライヴを観る度に、何故ヒップホップという表現形態を選んだのだろう?ということを考えました。
もがくひとのライヴパフォーマンスは、ひとり語りであり、またひとり芝居のようでもある独特のアートフォームを持っています。どの場所においても孤立し、しかし目を奪われずにはいられない。特に最近のパフォーマンスは、凄みが更に増していると思います。
例えば、彼がクラブではなく普通にアピアのようなライブハウスに立っていても自分は何の違和感も覚えませんし、そのような様々なバイパスに繋がる可能性を彼の音と言葉、そしてパフォーマンスは有しています。これから、彼はそのような存在になっていく気がしています。
結局の所、何を選ぼうと、どんなことをやろうと本質的にはその人間が持っている精神が写される。それは彼のライヴや、先日の彼のイベントに参加して率直に感じたことです。5月31日、是非もがくひとのパフォーマンスを体感して下さい。そこには、新しくも懐かしい世界が広がっています。


マノメアツシ


今回出演する中で一番古い付き合いがなるのが、マノメさんです。自分がこの世界に出るきっかけになったYSWS(横浜スポークンワーズスラム)で出会い、グラチャンまで戦いました。暫く会ってなかったのですが、今年になってオープンマイクで再会し、その場でオファーしました。
何故、今回詩人の中でマノメさんをTLSの舞台にお呼びしたのか。それは、今回の出演者がより「エクストリーム」であったからです。それに対抗する言葉の力を、パフォーマンスを持った人を探せば、自然とマノメさんに辿り着いたということです。
マノメさんの圧倒的なステージング、短いセンテンスでストレートに聞き手を打ち抜く言葉。声の迫力。圧倒的な眼力。それらが短い時間の中でめくるめく展開していく、そのスピード感は、それはハードコアのようでもあり、ラップのようでもある。しかし、それは紛れもなく朗読です。
僕は、様々なジャンルを行ったり来たりしていますが、今の自分のバックボーンにあるのは間違いなく詩の朗読です。東京という街で、素晴らしい詩の朗読を沢山観てきました。それらがジャンルの壁を越えていく可能性に満ちていることを知っています。だから、素晴らしい朗読を、体感いただきたい。
5月31日、是非マノメアツシのパフォーマンスをご覧下さい。言葉と声、そのシンプルな組み合わせが空間を震わせる時、とてつもない感情が皆様を襲うことでしょう。お楽しみに!


DJ YEW
今やBACK TO CHILLやGOOD WEATHERといった国内屈指のベースミュージックパーティーに出演するYEW君は、自分以外では唯一3回ともTLSに出演しています。実際、彼を抜きにしてTLSを語ることはできません。屋台骨の存在でもあります。
今回のTLSも、色々な事を決める時にYEW君に相談していました。彼のヒップホップ感、ラップミュージックに対する的確な視点を、自分はリスペクトしています。彼のような、ラップミュージックという「音楽」に愛情と拘りを持つ人間には初めて出会いました。
YEW君とは、元々DJ時代に色々な現場や知人を介して出会ったのですが、自分がクラブから離れた後も頻繁に会う数少ないクラブ関係の人間になっていました。考えていること、嗜好、それらは必ずしも一致してはいないのですが、それでは言い表せない親近感を持っています。
1回目のTLSでDJ YEWの繰り出す轟音に、猫道氏がロックオンされて、ブースの前から離れなくなった光景を、今でも覚えています。言葉を扱えば扱うほど、欠落していく何か。それを埋め合わせるベースミュージックが確かにそこで鳴っていました。
言葉を発する人が音楽に憧れ、音楽をプレイする人が言葉を欲する。互いが互いを補完する。その間で揺れることを自分はスポークンワーズだと思っています。多分、自分がスポークンワーズをやってなかったら、YEW君と今でも頻繁に会うことはなかったかもしれません。
5月31日、URAOCBのライヴは2月以来にDJ YEWとタッグを組みます。DJ YEWのサウンドと、URAOCBの言葉による完全コラボレーションです。是非お楽しみ下さい!


DJ さとい
最後にご紹介するのは、今回初登場となるDJ さといさんです。実は、さといさんとお会いしたのは現場の数回のみなのですが、そのヒップホップからベースミュージックを縦横無尽に横断するDJを聴いて驚き、オファーした次第です。
自分がさといさんのDJを拝見したのは、ヒップホップの現場で、そこで臆することなくガンガンハードコアなトラックを回しているのが印象的でした。最近のシーンは全然追いかけてないですけど、ドラムンベースとハッピーハードコアが同居してた時代のハードコアを感じました。
是非、ドゥースラーのサウンドシステムで彼女のDJを聴いてみたいと打診し、快諾をいただきました。様々な多面体のDJさといさんが、当日はどのような音世界を作り上げるのか、とても楽しみにしています。