12月5日 ポエトリーリーディング・オープンマイク「SPIRIT」


「心を声に。声を言葉に。言葉を、明日に」

毎月第一月曜に渋谷RUBY ROOMで恒例、大島健夫とURAOCBの共同開催による朗読オープンマイクイベント「SPIRIT」。2016年12月の回は5日の開催です。次回で24回目、2周年を迎える運びとなりました。

スペシャルゲストには朗読詩人・青木研治さんをお迎えします。SPIRITを開始以来、是非お呼びしたかった方のお一人です。2周年記念の今回お招きすることとなりました。30分のスペシャルステージ、どうぞお楽しみに!

19時30分開場、20分開演。オープンマイクは当日先着16枠までなっております。1名あたりの制限時間は5分です。どうぞふるってご参加ください。もちろん、オープンマイクにご参加なさらない、純粋なお客様のとしてのご来場も大歓迎いたします。

☆☆☆

POETRY READING OPEN MIC
SPIRIT

2016年12月5日(月)
会場:渋谷 RUBY ROOM
http://rubyroomtokyo.com/

開場 19:30
開演 20:00
入場料 2000円(2ドリンク付)

▽主宰・出演
URAOCB/大島健夫

スペシャルゲスト
青木研治
http://www.h2.dion.ne.jp/~aoken/-

  • -

※オープンマイクは当日先着16名まで。1名あたり制限時間5分

From the Cradle

日常は本当に慌ただしく、気が付けば2016年も後2ヶ月
毎日は忙しない。
日常は仕事で、
週末はライヴやTPDのリハーサルがあり
月に一度はSPIRITがあり、その間に雑誌を作って。


このブログを作ったのは2010年で、それから6年経って
このように忙しくしている未来は
予想していなかったことで
思えば当時は、自分が行った場所、ひとつひとつのオープンマイクを
克明に記録していた物でした。
最近はSNSの存在もあって、SPIRITのレポート以外は
あまりブログには記してなかったのですが
ポカっと時間が空いたので、この夏から今までの出来事を色々と
振り返ってみたいと思います。


自主企画「華やかな孤独」@高円寺ペンギンハウス




今までのクラブスペースを離れて
ライブハウスで企画を行うことは、数年前から念頭にあった
それを実行に移すことができたのは、津田一矢、成宮アイコ、内藤重人
これらの人達との出会いに他ならない。
彼らと同じ場所で、音と言葉を交わすことは
とても大きな意味を持っているという確信がありました。
そのタイトルを「華やかな孤独」と銘打つことは、
メンバーが決まってからの判断でした。
自分は、企画を打つペースが遅く、1年に1度くらい。
自分の頭の中で何度も何度も反芻して、GOサインを出してから
ようやく実行に移す。
その場所が、ペンギンハウス以外にないということも
当然その中には想定されていた。
今も昔も変わらないですが、自分は実際に知り合って
お互いの人となりが分かっている事が企画する時の
大切な条件だったりする。
そのやり方は、当然時間がかかるし
オーガナイザーとしては、宜しくないのだと思う。
正直、将来のことを考えればここから先の企画は
どれも大切にしたいから、慎重になる。
その選択は、決して間違って無かった夜だったと思います。
津田一矢をトップで堪能すること。
成宮アイコを、ライブハウスの空間でじっくりと見ること。
内藤重人を、言葉と音を中心とした空間で聞くこと。
そして、最後にURAOCBが登場すること。
これらには、全て明確な理由と意味がある。
普通のブッキングであれば、この順番はひっくり返る。
それをあえて出演順を反対にすることで、イベントのテーマであった
「孤独」は浮き彫りになる。
出演者のパッション、お越しいただいた方の温度、
ライヴの現場で起こった、様々なドキュメント
どの部分から見ても、とても良い夜になったと思います。
どの方のパフォーマンスも、素晴らしく独立していて、
しかし、観覧されている方のハートの鷲掴みにしていた。
その光景を観させていただくだけで、とても幸せな夜でした。
過ぎてしまうのが勿体ないくらいに。


http://penguinhouse.net/51721.html


ペンギンハウスのジミーさんが、当日に書いていただいた感想です。
とてもお世話になりました!ありがとうございます。


今後、自分の企画はその度にコンセプトを変えて、やっていく予定です。
具体的な予定はまだ頭にありませんが、浮かんで形にできた時に
進めていきたいと思います。


この数か月にかけて、印象的だったアクトを幾つか


カニエ・ナハ @TOKYOポエケット



自分が現代詩関係の方々と関わりを持つようになったのは
SPIRITが始まってからのことで
それまでは、交わる場所も時間も無かったというのが実際でした。
なので、自分にも何処か現代詩の方に枠をはめて部分が
今にして思えばあったかなと思うわけです。
その中でも、カニエさんのパフォーマンスは印象的な物で
他の方と少しだけ異なるかなと感じるのは
彼の中には「リズム」が備わっているということ。
ダンスミュージックのような
一定のBPMではないけれど、
彼の詩には確かにリズムが息づいている
そして、それを音像化することによって
立体的な言葉と間が具体的な像を伴って現れる
僕は、やはり音やビジュアルがドキュメントとして
生えるポエトリーリーディングが好きな人間なので、
非常にスリリングなパフォーマンスに感嘆しました。


GOKU @ JET POET



長野で活躍しているGOKUさんのパフォーマンスは以前も一度
「ROUND POETRY PARTY」でも拝見していたのですが
即興楽器とのインプロビゼーション
潜在能力が一気に引き出されたようなアクトでした。
今まで自分が見た中でも、群を抜いた最高峰のポエトリーリーディング
シンプルに紙の上の言葉を読むだけで、
これほどまで芳醇な風景と情感を現すことができるのか。
何も足さずとも、ポエトリーリーディングはここまでいけるのか。
ここまで見せることができるのか。





後、この日のJET POETはGOKUさんのパフォーマンスに触発されたように
素晴らしいオープンマイクが続出していたことも
とても印象に残りました。
それぞれが、それぞれの近況を伝えあうような言葉の応酬がありました。
詩の朗読は、確かにここにある。
JET POETは自分が通う数少ないオープンマイクになりましたが、
ここを出発点に始めたことには、重要な意味があるんだと、再確認。


自分が出演した印象深かった企画


不気味なもの @ 大宮ヒソミネ






つい先日催された、そにっくなーす企画
元々は活字畑にいた彼女が
詩の朗読を本格的に始めるきっかけのひとつには
SPIRITに足を運んだこともあったのだろうと思うけど
その間にも様々な活動を継続し、
彼女にしか繋ぐことができない異ジャンルの人達を集めた。
こういう企画を行う際は、同じ言葉のジャンルとはいえ
方法論が異なるので、乖離する危険も孕んでいる。
けれど、この日来られていた方はどのスタイルの朗読にも
寛容に開いて見ていただいていて、
その懐の広さに、彼女がこの1年余りで築いてきた結晶を
見ることができたような気がした。


今年になってから、ポエトリー関係のイベントが幾つも立ち上がり
しかも、それが自分達より後にやって来た人達によって創られていること
そしてその場所に、自分が立つことができること
これは、この世界に足を踏み入れた7年前には
全く想像していなかった風景。ひとつの感慨を覚える。
と同時に、その時点で留まってはならないなという気持ちもある。
同じようにこの7年を前線で戦ってきた猫道、大島健夫を見て
一層その気持ちを強くする。
まだまだ先に行けるし、良い物を作れるし、披露できる。
スキルを磨いてステージに立つ。できることはそれだけだ。
それだけを、精進していきます。


そんなわけで、まだまだ日々は続く。
今後の予定は以下の通り!


11月7日(月)
POETRY READING OPEN MIC
SPIRIT
渋谷 RUBY ROOM
http://rubyroomtokyo.com/
開場 19:30
開演 20:00
入場料 2000円(2ドリンク付)
▽主宰・出演
大島健夫/URAOCB
スペシャルゲスト
山田亮
※オープンマイクは当日先着16名まで。1名あたり制限時間5分


今回のSPIRITは、詩集『オバマ・グーグル』を刊行された、
山田亮太さんをお迎えします。
毎回異なる風景が現れるSPIRIT、今回はどうなるでしょうか?
乞うご期待!


11月21日(月)
『謡(うたげ)〜其の二十三』
渋谷喫茶SMILE
http://udagawasmile.com/
19:00/19:30 1000+D
【出演】
片岡フグリ
ロットン瑠唯
URAOCB
Anti-Trench


毎月渋谷SMILEで催されている
かずちゃんのイベント、3回目の登場です!
Anti-Trenchは勿論、普段顔を合わせることが少ない
ミュージシャンとの共演は刺激的!
楽しみにしております。


11月27日(日)
TPD Reboot Live Show "The Premiere"
SHIBAURA HOUSE
OPEN14:00 START15:00
出演
The Punky's Dilemma
てあしくちびる
ツバキコウジ
http://www.thepunkysdilemma.com/thepremiere.html


昨年後半から、創作とリハーサルに没頭していました
新生TPD、いよいよ初お披露目です!!!
超強力な共演陣に囲まれ、音と言葉を紡ぎ出します!
ぜひぜひお楽しみに!!!!

make a decision

オープンマイクSPIRIT、22回目の夜も沢山の方にご来場いただきました。今回も沢山の言葉が交わされた、素晴らしい夜でした。誠にありがとうございました!


今回スシャルゲストとしてお迎えしたのは、ラッパーの音猿さんでした!





音と言葉に拘り抜いた渾身の30分。緊張感とエモーショナルな空気に包み込まれました。今、この瞬間に見れた事が語り継がれるであろう、素晴らしいパフォーマンスでした。
音猿さんに初めて会ったのは今年の3月の事です。高円寺のとある場所で共演しました。残念ながら彼のライヴに間に合わなかったのですが、終演後にした話は今でも自分の中に突き刺さっています。何故ラップを選んだのか、表現にどのように向き合っているのか。そこには、続けるかあるいは終わるのか、そこまで研ぎ澄ました切実な思いがありました。それは、この日のリハーサルからパフォーマンスへと移る過程の中で充分に感じる事ができました。おそらく、彼は後少しの時間で大きなフィールドに向かうのだと思います。その前に、ポエトリーリーディングの現場で体感できた事をとても嬉しく思います。


オープンマイクには18人の方にご登場いただきました。
ご登場頂いたのは、登場順に、


かとうゆかさん
川島むーさん
ハントさん
波四ラジオ3号さん
遠藤ヒツジさん
どぶねずみ男さん
DJ春井さん
モリマサ公さん
死紺亭柳竹さん
落山羊さん
上條美由紀さん
渋澤怜さん
TAOさん
yaeさん
丸山永司さん
ジュテーム北村さん
川方祥大さん 
もがくひとさん


以上の皆様でした。
朗読からラップ、弾き語りまで今回も様々なステージが繰り広げられました。
オープニングは大島健夫が「大蛇をください」を、ラストはURAOCBが「華 原 朋 美はフィクションです」と新作を朗読させていただきました。
ポエトリーリーディングオープンマイクSPIRIT、次回は11/7です。スペシャルゲストには山田亮太さんをお迎えします。今後ともSPIRITを宜しくお願いいたします!

10月3日 オープンマイク「SPIRIT」


「心を声に。声を言葉に。言葉を、明日に」


毎月第一月曜に渋谷RUBY ROOMで恒例、URAOCBと大島健夫の共同開催による朗読オープンマイクイベント「SPIRIT」。22回目となる2016年10月の回は3日の開催です。


今回のスペシャルゲストには、ラッパーの音猿さんをお迎えいたします。エモーショナルな30分のスペシャルステージ、どうぞお楽しみに!


19時30分開場、20分開演。オープンマイクは当日先着16枠までなっております。1名あたりの制限時間は、今までと変わらず5分でございます。どうぞふるってご参加ください。もちろん、オープンマイクにご参加なさらない、純粋なお客様のとしてのご来場も大歓迎いたします。


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POETRY READING OPEN MIC
SPIRIT


2016年10月3日(月)
会場:渋谷 RUBY ROOM
http://rubyroomtokyo.com/


開場 19:30
開演 20:00
入場料 2000円(2ドリンク付)


▽主宰・出演
URAOCB/大島健夫


スペシャルゲスト
音猿

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※オープンマイクは当日先着16名まで。1名あたり制限時間5分

HOT SUMMER

2016年8月1日、ポエトリーリーディング・オープンマイク「SPIRIT」は20回目を迎えることができました。ここまで続けることができたのも、オープンマイクに参加された方。観覧いただいた方、お越しいただく皆様のお陰です。心より御礼申し上げます。


記念すべき20回目のスペシャルゲストは、ジョニー大蔵大臣 from 水中、それは苦しい!!!





パワフルかつエネルギッシュ、圧巻のステージ。ご存じの方は沢山いらっしゃるので、多くを語る必要はないのかもしれません。ライブハウスシーンの第一線で戦ってきたことが一目瞭然、プロフェッショナルのライヴでした。オープンマイクイベントに合わせて、5年ほど前に作ったという詩を朗読!しかも、それが水中のテイストそのものの傑作で驚きました。最後は谷川俊太郎をリメイクした「芸人の墓」で締めていただきました。


お互いのMCで触れましたが、同じ歳の私とジョニー大蔵大臣は20歳くらいの頃出会って、ミニコミでインタビューをしたり、呑んだりする間柄でした。水中のファーストアルバムがリリースされた前後の時代です。その後長い空白を経て、私は朗読を始めることで彼と再会し、ライヴを再び観ることができたのですが、嘗ての水中で展開されていた言語と音が即興的に絡み合う世界観が、体力とエンターテインメント性を伴ってスケールを大きくしていたことがとても印象的でした。この20年で私も変わりましたが、彼も唯一無二の素晴らしいパフォーマーになっていました。人生や運命には、時として色々なことが起こりますが、この日のような瞬間を迎えることもあるのだなと、彼のライヴの時間中は考えていました。


オープンマイクには、17名の方に登場いただきました。

ご登場頂いたのは、登場順に、


モリマサ公さん
黒川武彦さん
丸山永司さん
もりさん
公社流体力学さん
ユウサクさん
川島むーさん
シノザキダイゴさん
かとうゆかさん
どぶねずみ男さん
merry-andrewさん
TAOさん
死紺亭柳竹さん
渋澤怜さん
コーラさん
ジュテーム北村さん
西田夏奈子さん 


以上の皆さんでした。初登場の方は5人。ジョニー大蔵大臣のパフォーマンスに触発されたように、エモーショナルなアクトが連鎖していきました。とにかく徹底掉尾「熱い」夜でした。つくづく、オープンマイクは生き物なのだなと再確認しました。
オープニングは大島健夫が、最後はURAOCBが「This is statement」を朗読しました。


オープンマイク「SPIRIT」次回は9月5日です。スペシャルゲストには、2016ポエトリースラムジャパン・ファイナリスト「もり」さんをお迎えします。どうぞお楽しみに!

8月1日 オープンマイク「SPIRIT」



「心を声に。声を言葉に。言葉を、明日に」


毎月第一月曜に渋谷RUBY ROOMで恒例、URAOCBと大島健夫の共同開催による朗読オープンマイクイベント「SPIRIT」。次回は8月1日の開催です。


記念すべき20回目の開催となる今回のスペシャルゲストには、「水中、それは苦しい」のジョニー大蔵大臣さんをお迎えいたします。どうぞお楽しみに!


19時30分開場、20分開演。オープンマイクは当日先着16枠までなっております。1名あたりの制限時間は、今までと変わらず5分でございます。どうぞふるってご参加ください。もちろん、オープンマイクにご参加なさらない、純粋なお客様のとしてのご来場も大歓迎いたします。


☆☆☆


POETRY READING OPEN MIC
SPIRIT


2016年8月1日(月)
会場:渋谷 RUBY ROOM
http://rubyroomtokyo.com/


開場 19:30
開演 20:00
入場料 2000円(2ドリンク付)


▽主宰・出演
URAOCB/大島健夫


スペシャルゲスト
ジョニー大蔵大臣(水中、それは苦しい


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※オープンマイクは当日先着16名まで。1名あたり制限時間5分

7月24日(日) 華やかな孤独 高円寺ペンギンハウス


URAOCB PRESENTS


華やかな孤独


2016年7月24日(日)
高円寺ペンギンハウス
http://penguinhouse.net/
18:30 OPEN 19:00 START
前売1800円+D 当日2300円+D




出演


津田一矢

♪ 津田君? ココ、君の更衣室じゃないよね。わたちたち、もとい、わたしたち女子ダンス部の更衣室だよね。出てって!





成宮アイコ

機能不全家庭で育ち、不登校リストカットを経験。社会不安障害と診断される。パフォーマンス集団「こわれ者の祭典」と「カウンター達の朗読会」で赤い紙に書いた詩や短歌を読み捨てていく絶叫朗読ライブを行う。フジテレビ「スーパーニュース」NHK福祉ネットワーク朝日新聞全国版などにとりあげられ、新潟と東京を拠点に全国で活動。メンタルヘルスをポップで真面目に伝えまくる赤裸裸な言動により、YoutubeAmebaからたびたびコンテンツを消される。感電社発行"ブルーズマガジン"でコラム連載中。最近はサブカル系のトークイベントにもたびたび出演している。
http://counter.hotcom-web.com/wp/





内藤重人

千葉出身。B型。鍵盤と歌。
ThreeQuestionsで鍵盤と歌を担当
ゆったりとした朗読のようなポエートリーディングとマイペースな鍵盤が重ね合って、不安定だけど力強い不思議な世界を描く。独自の活動ペースと独自の活動展開で精力的に活動中。
http://naito-shigeto.com/




URAOCB

クラブでのDJ活動を経て、2009年よりスポークンワード・パフォーマーとしての活動を開始。2010年 横浜スポークンワーズスラム(YSWS)グランドチャンピオントーナメントベスト8。東京を中心に、ライブハウス・クラブ等様々な場所で言葉と音を駆使したライヴパフォーマンスを展開。渋谷RUBY ROOMにて毎月第一月曜日にポエトリーリーディング・オープンマイク「SPIRIT」を大島健夫と共催。スポークンワーズ・マガジン「どんと、こい!」を編集・発行。2015年 アルバム「STRAIGHT LANGUAGE」発表。

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「華やかな孤独」は、私URAOCBがライヴハウスで初めて催す
音楽と言葉による企画です。
この7年間で出会った、
歌うように話し、話すように歌う人達と
空間を共にしたいという気持ちから、企画させていただきました。
それは音楽のジャンルでもなければ、世代でもありません。
私が今回オファーさせていただいたのは、
寄りかかることなく、自分の足で立ち上がり
ステージの上で自分と向き合っていると感じた方々です。
そして、それぞれの方にはただ歌う・話す・演奏するのではなく
ステージに上がらなくてはならなかった、上がらずにはいられなかった
そういった必然を勝手に感じ取った方々です。
出会ったきっかけや、顔を合わせる時間は異なりますが
そのようなライヴで体験した瞬間的な共感から
今回の企画に「華やかな孤独」というタイトルを名づけました。
それぞれの方はバンドやユニットでの活躍もされていますが
編成以前に、ステージの上では「孤独」であり、
だからこそ、その孤独を語り、分かち合うことの意味を
求めていらっしゃる皆様に、今回ご出演を依頼させていただきました。
今回の夜を共演の方と、お越しいただく皆様と共にできることを
心より嬉しく思います。
(URAOCB)





スポークンワーズ・マガジン「どんと、こい!」Vol.5発売します!

日本スポークンワーズ協会が編集するスポークンワーズ・マガジン「どんと、こい!」vol.5が完成しました!7月10日(日)に催されるTOKYOポエケットより販売を開始します!!!


スポークンワーズ・マガジン「どんと、こい!」vol.5。今号の巻頭特集は、今年で活動30周年を迎える朗読詩人、桑原滝弥さんの40ページに渡る超ロングインタビュー!生い立ちから現在までを余す所なく語っていただきました。
演劇からバンド、そして朗読へと変遷していく濃密な人生、その中で出会った谷川俊太郎氏や不可思議/wonderboyのこと、そして「俊読」「tamatogi」といった朗読イベント。桑原さんの詩・朗読に対する思いが存分に語られています。


スポークンワーズ・マガジン「どんと、こい!」vol.5。もうひとつのロングインタビューは、赤い紙を持った絶叫朗読家、成宮アイコさんをお迎えし、先日10回目を迎えたネイキッドロフトで催されている朗読イベント「カウンター達の朗読会」を中心にお話を伺いました。
催される度に、沢山の方が足を運ぶ「カウンター達の朗読会」。従来の朗読イベントとは一線を画したその内実に迫ります!成宮アイコさんの朗読についても様々な面から迫ったインタビューになっています。どちらのインタビューも必読の内容です!


勿論、レギュラー陣(大島健夫、URAOCB、菊池奏子、黒川武彦、死紺亭柳竹、モリマサ公)による詩作・コラムも掲載された充実した内容となっております。スポークンワーズ・マガジン「どんと、こい!」vol.5、7月10日より1,000円で発売いたします!どうぞお楽しみに!!!

                                                                                                                                                  • -


「どんと、こい!Vol.5」は、東京ポエケットでの発売以降、毎月第一月曜日に渋谷RUBY ROOMで開催されますポエトリーリーディングオープンマイクSPIRITをはじめ、上記レギュラーメンバーの出演イベント、ゲストである桑原滝弥さん、成宮アイコさんの出演イベントでもお買い求め頂けます。


また、今号の「どんと、こい!Vol.5」及びバックナンバーは、通信販売でもお買い求め頂けます。
ご希望の方は、


1.「お名前」「ご住所」「希望冊子名とその数」をご明記の上(一部バックナンバーは在庫切れの場合がございます)、


uraocb@yahoo.co.jp


までご連絡ください。


2.折返し、振込先の口座と合計金額をメールにてお知らせいたします。


3.商品はお振込確認後、発送させて頂きます。ただし、恐れ入りますが振込手数料に関しましては、ご購入者各位にてご負担をお願いいたします。

新しい出会い

自分を含めてのことだが、ポエトリーリーディングのオープンマイクへ出かけると、時折この人達はどのような過程を経て詩の朗読という方法に辿り着いたのだろう?と考えることがある。
勿論、人の数だけその過程はあるだろう。文学であったり、音楽であったり、演劇であったり、朗読であったり。様々な変遷を経て朗読に辿り着いた人達だ。一回だけオープンマイクに参加するために足を運んだ方もいるかもしれない。短い休憩や終演後に、参加された方同士が十分に会話を交わすされる時間も多く取ることはできない。ステージ上から類推される人となりから何某かを受け取ることが、コミュニケーションの中心にならざるをえない。それでも、ひとつはっきりしていることは、ステージの上で展開されているオープンマイクは、その人にとって今もっとも興味関心を持っている対象そのものであるということだ。その対象は、翌日には変化してしまうような物かもしれないが、私たちは確かにその瞬間を目に焼き付けている。


レイトというラッパーを初めて生で観たのは「開口一番」という当時渋谷PLUGで催されていたオープンマイクだった。既にCDを何枚もリリースしている、自分も存在を知っているラッパーが、朗読のオープンマイクに参加していることに驚いた。それから後、私は色々なラッパーと知り合い、クラブのパーティーに出演する機会を持つようになる。その現場で、何度かレイトのライヴも観るようになった。彼のライヴは、それまで観てきたラッパーとは異なる感覚を放っていて、ずっと印象に残っていた。パーティーの場で彼は「孤独」を表現しているように感じていた。その魅力は、もしかすると彼が姿を現したポエトリーリーディングの現場にも相通ずる物があるのかもしれない。それが今回彼に「SPIRIT」でのスペシャルゲストとしてのオファーを考えたきっかけだった。




時に鋭利な刃物のようでもあり、時に豊かな風景を現出させるような音と言葉の世界。それは、レイトという表現者のインナービジョンに直結している。ヒップホップの世界で、ラッパーというスタイルで、このスタンスを貫くことがどれだけタフであるのか。その意味をまざまざと体感するような30分間のステージだった。自分が目指す物と、自分が好きな物、そして自分にしかできない物、その狭間で揺れ続ける。それでも、ステージに立つことを選択した人間が放つ独特のオーラに満ちた表現。そこにはラップとポエトリーの境は存在せず、私たちは無心で彼のパフォーマンスに見入っていた。


オープンマイクには、14名の方に登場いただきました。
ご登場頂いたのは、登場順に、


長田爽香さん
ポテトチップスさん
丸山永司さん
遠藤ヒツジさん
モリマサ公さん
オチヤマさん
死紺亭柳竹さん
ジュテーム北村さん
津田一矢さん
渋澤怜さん
DJ春井さん
散文写真家 牧野晋三さん
上條美由紀さん
チェルシーさん


以上の皆さんでした。14人中、初登場の方は6人!キャリアやスタンス、国籍等、様々な枠を超えた声と言葉の共演でした。毎月開催しているオープンマイクイベントでも、その回毎に新しいドラマやドキュメントが生まれていきます。この日の出会いが、皆様にとって素晴らしい契機となることを願って止みません。
オープニングは大島健夫が「踊れ」を、最後はURAOCBが「ライオネス・コーヒー・キャンディ」を朗読しました。


ポエトリーリーディングオープンマイク「SPIRIT」、次回は7月4日です。スペシャルゲストには、歌人の野口あや子さんをお迎えします。今後とも「SPIRIT」を宜しくお願いいたします!

6月6日 オープンマイク「SPIRIT」


「心を声に。声を言葉に。言葉を、明日に」


毎月第一月曜に渋谷RUBY ROOMで恒例、URAOCBと大島健夫の共同開催による朗読オープンマイクイベント「SPIRIT」。次回は6月6日の開催です。


18回目の開催となる今回のスペシャルゲストには、ラッパーのレイトさんをお迎えします。SPIRITにスペシャルゲストとしてお迎えする3人目のラッパーです。どうぞお楽しみに!

なお、前回に続きまして19時30分開場 20時開演、オープンマイクは先着16枠となっております。ここ直近でのオープンマイクに参加いただく方の増加に伴いまして、SPIRITは今後もこの形での開催を継続してまいります。ご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。


オープンマイク1名あたりの制限時間は、今までと変わらず5分でございます。どうぞふるってご参加ください。もちろん、オープンマイクにご参加なさらない、純粋なお客様のとしてのご来場も大歓迎いたします。


☆☆☆


POETRY READING OPEN MIC
SPIRIT


2016年6月6日(月)
会場:渋谷 RUBY ROOM
http://rubyroomtokyo.com/


開場 19:30
開演 20:00
入場料 2000円(2ドリンク付)


▽主宰・出演
大島健夫/URAOCB


スペシャルゲスト
レイト



児童文学と音楽の融合を謀るラッパー/トラックメーカー。ジャケットのイラストなども自ら描く。イジメや少年犯罪、家庭崩壊といったテーマに生々しいリリックで切り込んだ2008年作 『明日など来るな』で衝撃的なデビューを飾り、翌年の〈フジロッ ク〉では新人アーティストの登竜門〈ROOKIE A GO-GO〉に出演を果たす。2014年、初のベストアルバム 『真っ黒な光』 のリリースに伴い事務所から独立。また同年、下北沢駅前劇場で行われた林灰二主催の劇団Oi-SCALE 『フタリニミエタ』 にゲスト役者として参加し自身の歌の他に演技も披露。Yakkle、Geskia!、DJ6月などのトラックメー カーの作品に客演で参加している他、狐火やANCELLなどのポエトリーラッパーとのコラボレーションアルバムも発表している。都内在住、1987年3月24日産まれAB型。趣味はスプーン集め、好きな食べ物は人参。現在ソロとしては3作目のアルバムを製作中。


http://www.reito1.com/

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※オープンマイクは当日先着16名まで。1名あたり制限時間5分

道玄坂ラプソディ

4月4日に催されましたオープンマイク「SPIRIT」、今回も沢山の方にご来場いただきましたこと、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました!


今回のスペシャルゲストは、吉田和史さん。当日は、トリオ編成でのパフォーマンスをご披露いただきました。





当日のライヴは、Youtubeでも公開されております。


厚みのある演奏が、寂寥感と郷愁を帯びた吉田さんの歌と言葉に、さらなる彩りを加えていく素晴らしいパフォーマンスでした。最後の曲では手拍子が起こり、当の吉田さんも驚かれるほどの盛り上がりでした。


吉田和史さんを初めてお見掛けしたのは、オープンマイク「tamatogi」が催されていた渋谷turbo。朗読のオープンマイクに弾き語りのスタイルで演奏されていて驚いたことを覚えています。確か、音楽活動を再開されたということを仰っていた記憶があります。それから時を経て、今回のように詩と歌を分かち合うことができる空間に立ち会えたことは、とても嬉しく思いました。


オープンマイクには、前回と同様沢山の方にエントリーいただきました。定員枠の12名は開場から10分を待たずに埋まりましたが、ご希望される方にはできる限り参加いただきたいと考え、結果18名の方に読んでいただきました。


ご登場頂いたのは、登場順に、


長田爽香さん
もりさん
タヤマさん
上條美由紀さん
207さん
merry-andrewさん
散文写真家 牧野晋三さん
Andrew Campanaさん
蛇口さん
タオさん
かとうゆかさん
ジュテーム北村さん
死紺亭柳竹さん
ミスターなかむらさん
トシさん
遠藤ヒツジさん
植岡ペヨー太さん
アレクサンドリア斉藤さん


以上の皆さんでした。今回初登場の方は8人。月1回の、始まってからおよそ1年半が経過するオープンマイクに、沢山の方がお越しいただいたこと、そして18人の方に読んでいただくためのタイトな進行にご協力いただいたこと、感謝以外には言葉がありません。


オープ二ングは大島健夫が「一歩先に進む」を、最後は私が「マーチ」を朗読させていただきました。


オープンマイク「SPIRIT」次回は5月2日です。スペシャルゲストには「大衆文藝ムジカ」編集長、詩人 葛原りょうさんをお迎えします。どうぞお楽しみに!

URAOCB MV 「LIONESS COFFEE CANDY」


先日ご報告しましたとおり
昨年発表しましたURAOCBのアルバム「STRAIGHT LANGUAGE」
収録曲「LIONESS COFFEE CANDY」が農崎竜太郎監督の手により
映像化されました!


また、その映像完成を祝して、
3月27日に高円寺パンディットにて記念イベントが
行われました。
(出演 URAOCB もがくひと ANCELL そにっくなーす
 トークセッション司会 大島健夫










2014年のレコーディングから始まった「STRAIGHT LANGUAGE」に関する
プロジェクトは、これを持ちましてひとつの区切りとなりました。
思えば、この2年間様々なことがありました。
自分自身の力で達成したことは、何一つありませんでした。
レコーディング、マスタリング、ジャケット、デザイン
そしてMVにいたるまで、あらゆる面で様々な方にサポートいただきました。
その時間の中で、改めてURAOCBというパフォーマー
客観視する場面に何度も遭遇しました。
7年前に朗読をしてみたいという自分の願望のみで始まったことが
沢山の人達と繋がり、巻き込み巻き込まれて
その過程の中で数多くのことを学びました。
この「LIONESS COFFEE CANDY」は、その結晶とも呼んでいい
映像作品だと思います。
たったひとりの、少年時代のドキュメントが、時と場所を越えて
様々な人のドキュメントへと広がっていく事実を
私は、この作品を以て深く知ることができました。
関わっていただいた皆様、映像や音源を聞いていただいた皆様には
改めて感謝を申し上げると共に
さらに先の世界へ進める言葉と音を紡いでいくことができるよう
精進してまいります。
今後とも、URAOCBを宜しくお願いいたします!



おまけ。イベント終了後、パンディット隣のデアデビで急遽行われた打ち上げにて。
レアショット!!!

4月4日 オープンマイク「SPIRIT」

「心を声に。声を言葉に。言葉を、明日に」


毎月第一月曜に渋谷RUBY ROOMで恒例、URAOCBと大島健夫の共同開催による朗読オープンマイクイベント「SPIRIT」。4月は4日の開催です!


16回目の開催となる今回のスペシャルゲストには、シンガー・吉田和史さんををお迎えします。音と言葉と歌が静かに降り積もる30分のパフォーマンス、どうぞお楽しみに!


オープンマイクは当日先着12名様までです。1名あたりの制限時間は5分となります。どうぞふるってご参加ください。もちろん、オープンマイクにご参加なさらない、純粋なお客様のとしてのご来場も大歓迎いたします。


☆☆☆


POETRY READING OPEN MIC
SPIRIT


2016年4月4日(月)
会場:渋谷 RUBY ROOM
http://rubyroomtokyo.com/


開場 20:00
開演 20:30
入場料 2000円(2ドリンク付)


▽主宰・出演
URAOCB / 大島健夫


スペシャルゲスト
吉田和史
http://artist.aremond.net/kazknee/


※オープンマイクは当日先着12名まで。1名あたり制限時間5分

3月27日 URAOCB PV 公開記念イベント 「LIONESS COFFEE CANDY」


URAOCB PV 公開記念イベント
「LIONESS COFFEE CANDY」


3 月27日(日)高円寺パンディット
http://pundit.jp/
OPEN13:30/ START14:00 (CLOSE 16:00)
前売、当日共に¥1,000(飲食代別)


スポークンワーダー「URAOCB」が、2015年に発表したアルバム「STRAIGHT LANGUAGE」に収録された「LIONESS COFFEE CANDY」の世界を、10分に渡るショートームービーとして映像化!
その完成を記念して上映会を行います。
当日は、映像監督を務めた「もがくひと」こと農崎竜太朗、映像に出演したANCELL、そにっくなーす、そしてURAOCBによるトークセッションとライヴパフォーマンスをお届けします。
「これは 子供の頃を小さな街で過ごした少年が遭遇した出来事
そして時を経て 小さな街で再び起こった出来事
それは甘く ほろ苦い」


【出演】
URAOCB
もがくひと(農崎竜太朗)
ANCELL
そにっくなーす


トークセッション司会
大島健夫


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◆「LIONESS COFFEE CANDY」について

 「ライオネスコーヒーキャンディー」は、私の幼少時代に起こったドキュメントを下書きにした、URAOCBオリジナルのストーリーテリングです。
 2010年にステージで発表以来、様々な方から好評をいただきました。昨年リリースした「STRAIGHT LANGUAGE」に収録された作品の中でも評判が高く、今回映像を作成することとなりました。
 撮影は昨年の夏から秋にかけて、計4日間を費やしました。監督を務めたのは「もがくひと」こと農崎竜太朗氏。彼はこの物語を精密に描写し、長い時間をかけて映像化を試みました。結果、PVの枠を超えたショートフィルムが出来上がりました。


 最近富に思うことですが、優れたドキュメントは、その所有者を飛び越えて、様々な人々のドキュメントに変換されるということ。私的な経験を綴ったこの物語を作った時に、正直これだけ多くの人から反響を受けるとは全く思っていませんでした。それは、様々な人達の記憶の中にある断片を呼び起こすということであり、その時に私と皆さんは同じ風景を共有することができます。
「ライオネスコーヒーキャンディ」は私の物語ですが、あなたの物語でもあります。子供の時に身に覚えのあるような、少しだけ甘く、そしてほろ苦い経験。音と言葉によって、映像によって沢山の方に、この物語が共有されますように。

ナイト オブ デッド ポエット

村田活彦さんから「話したいことがある」と言われて新宿の居酒屋で飲んだのは、今から2ヶ月くらい前のことだ。


2010年に猫道節で共演してから5年余り、特に最近は「どんと、こい!」のロングインタビューを始めとして、お会いする機会も頻繁にはなっていたが、膝を突き合わせてじっくりと話す機会は、これが初めてだった。
そこで色々な話をした。彼が代表を務めるポエトリースラム・ジャパンのこと。あるいは、ポエトリー・リーディングについての考え方。率直に、考えていることや思っていることを申し上げた。お互いに忌憚の無い意見を戦わせた。キャリアの面で先輩にあたる村田さんは、自分の話を真摯に聞いて下さった。
時は過ぎ、話が一段落した所で私は2つのことを村田さんに伝えた。ひとつは、私がポエトリースラム・ジャパンの名古屋予選にエントリーすること。そしてもうひとつは、その翌日に開催される「SPIRIT」に、スペシャルゲストとして出演いただきたいということ。


2016年2月1日、RUBY ROOMのステージに立った村田活彦は、「この忙しいタイミングで、ここの主催者は「絶対ここで出演した方が良いですよ!」ってね。悪い人たちですよ!」という内容のMCをしていた。正確に言えば、オファーしたのは私で大島健夫には全く伝えてなかったので、悪人は私ということになる。そして、私が悪人であるという指摘は正しい。村田活彦がこのオファーを断ることはないはずだ、という確信を最初から持っていたのだから。




バックトラックは一切なし。言葉によるパフォーマンスのみの30分。渋谷サイファーの教室に通っている成果を形にしたラップ、朗読の現場をホラーテイストにアレンジした落語調のストーリーテリング、そしてポエトリー・リーディング。どのパフォーマンスにも、裏打ちされたカルチャーへの愛情と「フレッシュ」さが溢れていた。それが村田活彦の真骨頂と言っても過言ではないと思う。この朗読の先輩は、いつ会っても新鮮だ。いつも先を見ている。カルチャーへの、音と言葉への探求を止めることがない。それでいて、ひとつひとつのパフォーマンスが、明確な歴史によって裏付けされていることが伝わってくる。彼が世界レベルのポエトリースラムで日本大会を担う役割に就いたのは偶然の連鎖による結果かもしれない。しかし、歴史は時間を経て顧みた時に初めて必然を帯びてくる物だ。決して人口が多くない詩の朗読の世界で、道を切り開く鋭いアンテナを常に張りめぐらせた存在であったことは間違いない。この日の彼のパフォーマンスには、確かに彼が切り開いてきた「歴史」が顔を覗かせていた。それは村田活彦の歴史でもあり、彼が携わってきたカルチャーや、関わってきた人たちの顔でもあったように、自分には思えた。


オープンマイクにご参加いただいたのは、登場順に


筒渕剛史さん
タオさん
渡ひろこさん
死紺亭柳竹さん
コリンZ’さん
llasushiさん
ジュテーム北村さん
かとうゆかさん
遠藤ヒツジさん
さやさん
芦田みのりさん
もがくひとさん


以上の皆さんでした。初登場の方は3組。加えて初のコンビ参加で、漫才を披露いただいた方もいらっしゃいました。
オープ二ングは大島健夫が「市営住宅のバレンタイン」を、最後は私が「future」と「goes on」を朗読させていただきました。


オープンマイク「SPIRIT」次回は3月7日(月)です。スペシャルゲストには中原中也賞受賞詩人、大崎清夏さんをお迎えします。どうぞお楽しみに!